これまで私、重田勝介の個人サイト「The Shigeta Way」はBlogとして開設しておりましたが、本日より、経歴や業務などを中心に紹介する形に変えることに致しました。
The Shigeta Way:
http://shige.jamsquare.org/
なお、近況やオピニオン(?)につきましては、新サイト内の「週報」「コラム」において引き続き書くことと致します。なお、このサイトはアーカイブとして残ります。
加えて、米国留学中に書いていた「海外研究へ向けて」など、 Blogの過去のエントリに埋もれてしまっている書き物は、読みやすい形にまとめなおし、新たに新サイトでも公開していく予定です。
今後とも宜しくお願い致します。
重田勝介
--
(2010/11/24 追記)
数ヶ月思案の末、サイトを「再」移転し、ブログを再開することにしました。
引き続き、以下のアドレスにアクセスください。
The Shigeta Way: Blog by Katsusuke Shigeta
http://shige.jamsquare.org/
重田勝介のページ・オープンエデュケーションと教育工学
Katsusuke SHIGETA・Open Education and Educational Technology
2010/08/25
2010/07/08
近況:6月後半から
今日は七夕。あっという間に過ぎ去った6月後半は、打ち合わせと出張が目白押し。
まず打ち合わせ。今年から始まった新しい科研のフィールド探しのため、共同研究者の加藤さん・上田さんを頼って、いくつか訪問。お二人には本当に良くして頂いています。いつもありがとうございます。
職場では二つほど案件があり、それらの最終調整で奔走。これも夏頃にはお知らせできる予定、発表の日が楽しみ。
加えて来学期、私の所属する大総センターが駒場で授業をすることになった。プランニングを主催者の中原さんと進める。機材を調達し、授業を設計する。「メディア創造ワークショップ」という名前で、全学ゼミナールとして開講する。
そして出張。23日にはJOCWの総会とシンポジウムがあり京都に日帰り出張。偶然同じ建物に京都外大の村上さんがおられて、京大・美濃研のハイテクキッチンを見学する。村上さん、ありがとうございました。
26,27日はJSETワカモノ飲み会の下見に、都立大・渡辺さんと東大KALS林さんに付き添ってもらい名古屋へ。よさげなお店を発見し、即決。その後「世界の山ちゃん」本店で手羽先を堪能。こちらもお二人、どうもありがとうございました。
7月に入り3,4日は徳島大へ、昨年に徳島大・愛媛大の初任者教員の方々にご協力頂いた実践のインタビュー。現地でマネジしてくださった徳島大の田中さん、日帰りで来てくれた中原研の福山さん、ありがとうございました。
そして、ちょうど今夜は中原研・関根さんが主催された勉強会に参加。産能大に在職し、法政大の博士課程で学ばれている齊藤弘通さんにお越し頂き、質的データの取り扱い方についてのお話を伺いました。夜遅くまで、他ではなかなか受けられないレクチャをして頂いた斎藤さん、とりまとめ頂いた関根さん、ありがとうございました。
---
今の環境は本当に恵まれていると感じる。私の周りには「何かを知りたい」「誰かと学びたい」人々が溢れている。私自身まだまだ勉強中の身で、そういう人たちの中にいるからこそ、自らに足らぬ部分を学び、共に研究ができる。このエントリの前半はそういう「ありがとう」に満ちている。これが何の努力もなしには生まれず、永遠に続くものでないからこそ、ひとときの恵みに感謝するのである。
まず打ち合わせ。今年から始まった新しい科研のフィールド探しのため、共同研究者の加藤さん・上田さんを頼って、いくつか訪問。お二人には本当に良くして頂いています。いつもありがとうございます。
職場では二つほど案件があり、それらの最終調整で奔走。これも夏頃にはお知らせできる予定、発表の日が楽しみ。
加えて来学期、私の所属する大総センターが駒場で授業をすることになった。プランニングを主催者の中原さんと進める。機材を調達し、授業を設計する。「メディア創造ワークショップ」という名前で、全学ゼミナールとして開講する。
そして出張。23日にはJOCWの総会とシンポジウムがあり京都に日帰り出張。偶然同じ建物に京都外大の村上さんがおられて、京大・美濃研のハイテクキッチンを見学する。村上さん、ありがとうございました。
26,27日はJSETワカモノ飲み会の下見に、都立大・渡辺さんと東大KALS林さんに付き添ってもらい名古屋へ。よさげなお店を発見し、即決。その後「世界の山ちゃん」本店で手羽先を堪能。こちらもお二人、どうもありがとうございました。
7月に入り3,4日は徳島大へ、昨年に徳島大・愛媛大の初任者教員の方々にご協力頂いた実践のインタビュー。現地でマネジしてくださった徳島大の田中さん、日帰りで来てくれた中原研の福山さん、ありがとうございました。
そして、ちょうど今夜は中原研・関根さんが主催された勉強会に参加。産能大に在職し、法政大の博士課程で学ばれている齊藤弘通さんにお越し頂き、質的データの取り扱い方についてのお話を伺いました。夜遅くまで、他ではなかなか受けられないレクチャをして頂いた斎藤さん、とりまとめ頂いた関根さん、ありがとうございました。
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今の環境は本当に恵まれていると感じる。私の周りには「何かを知りたい」「誰かと学びたい」人々が溢れている。私自身まだまだ勉強中の身で、そういう人たちの中にいるからこそ、自らに足らぬ部分を学び、共に研究ができる。このエントリの前半はそういう「ありがとう」に満ちている。これが何の努力もなしには生まれず、永遠に続くものでないからこそ、ひとときの恵みに感謝するのである。
2010/06/30
近況:6月前半
今月に入り、比較的体調は良好。どうやら今年の梅雨は軽そうで、このまま夏になってしまうのではないかというほど。水不足の心配もないそうなので、あまりジメジメしてくれないほうがありがたい。
職場では、私のオフィス「コンテンツ開発室」では新しい学生スタッフが3名加わった。文学部・経済学部・情報理工からそれぞれ1名ずつ。ビデオカメラや編集機などを使う職務上、理系の学生さんを中心に集めていそうだが、実は割合は文系の方が多い。特に大学院生になると理系の学生さんは学内のRAやTAになるなど、バイト先に比較的恵まれているのかもしれない。とにかく理系・文系にかかわらず、オフィスの学生スタッフのみなさんはとてもいい仕事をしてくれている。あまりよい条件のバイトでないと自覚していることもあり、とてもありがたい。
コンテンツ制作以外にも、今年頭からいくつか大きな案件があったが、少しずつ片付き始めた。後日お知らせできる予定。私は学部についた教員ではないので、授業やゼミを持つことはないが(実は授業は来季から持つ予定)、いわゆる「現業」が多い。今年度明けてから尋常でない量の案件が積み上がっていた。動き始めるまでに時間はかかったが、これで一安心。
研究活動について、昨年度進めていた高等教育初任者教員を対象にした実践の評価について、教育工学会の課題研究に応募した。随分と変わったテーマなので、どう受け止められるか、相当心配である。
…といった具合の、業務に研究に(あと授業も進行中)にと追われ続けた、6月前半でした。
職場では、私のオフィス「コンテンツ開発室」では新しい学生スタッフが3名加わった。文学部・経済学部・情報理工からそれぞれ1名ずつ。ビデオカメラや編集機などを使う職務上、理系の学生さんを中心に集めていそうだが、実は割合は文系の方が多い。特に大学院生になると理系の学生さんは学内のRAやTAになるなど、バイト先に比較的恵まれているのかもしれない。とにかく理系・文系にかかわらず、オフィスの学生スタッフのみなさんはとてもいい仕事をしてくれている。あまりよい条件のバイトでないと自覚していることもあり、とてもありがたい。
コンテンツ制作以外にも、今年頭からいくつか大きな案件があったが、少しずつ片付き始めた。後日お知らせできる予定。私は学部についた教員ではないので、授業やゼミを持つことはないが(実は授業は来季から持つ予定)、いわゆる「現業」が多い。今年度明けてから尋常でない量の案件が積み上がっていた。動き始めるまでに時間はかかったが、これで一安心。
研究活動について、昨年度進めていた高等教育初任者教員を対象にした実践の評価について、教育工学会の課題研究に応募した。随分と変わったテーマなので、どう受け止められるか、相当心配である。
…といった具合の、業務に研究に(あと授業も進行中)にと追われ続けた、6月前半でした。
2010/06/20
iPadが来た、海外で英語を学ぶ2つの効能
近ごろ、先週までの風邪がようやく治った。まだ完調とは行かないが、忙しいながらも比較的順調。
先日オフィスにiPadが届いた。薄くて硬い、ちょっと重い。特に私が気にいったのは「マップ」。Google Mapが見れるだけでは、と思われるかもしれないが、まず直接指で動かせるので、これまでPCで見ていたGoogle Mapよりもずっと直感的に使える。iPhoneでは画面が小さすぎて、ある程度広い範囲を見ることには向かない。そして、本の地図で一番面倒だったページ移動がいとも簡単にできる。まさに本屋で買っていた「地図」の正常進化。まるで地図を見るために生まれてきたデバイス。
オフラインでも地図を使えるアプリケーションが出る日が今から楽しみ。その日こそ、私が本の地図を捨てる日だろう。
---
ここ数日、私の周りのtweetでグローバル化対応、主に英語習得に関する議論が喧しい。Twitterに触れてばかりいると、そういうTimelineがまるで世の中の潮流のように感じてしまうのはソーシャルメディアの怖さではあるが、下の楽天の例や来年度のパナソニックの幹部候補生採用枠など、これまで目立って見られなかった動きが広がっていることは確かである。
三木谷浩史・楽天会長兼社長——英語ができない役員は2年後にクビにします(1) | インタビュー | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/810ee47297d49033c2a4b43a0a5216e0/
私は「全ての日本人が英語を使えるようになるべきだ」という意見には与しない。ここでの「英語」はあくまで情報交換の道具のことであり、「つなぎ」としての役割である。情報交換をするに値する情報を互いが持ってこそ、リングア・フランカとしての英語の使い出がある。世界は語ることにより現れ出るのかもしれないが、その元はモノ・コト・ヒトである。「つなぎ」にこだわる前に、世界とつながるに値する何かを、日本語を話す人々が作り出さなくてはならない。
一方で、そういう「つなぎ」の役割を担うことが、自らの能力やキャリアにとって大事な人たちもたくさんおられる。大学を卒業する人たち、大学で働く人たちはそのグループに入っているかもしれない。その中の一人としてどうすべきかと、この問題を「ワガゴト」と捉えて考えるとどうだろう。
例えば大学において、今の質と量を超える英語教育を直ちに始めることは難しいと思われる。なぜなら大学が一人の学生に対して教育を施せる時間は限られており、その時間は今でさえ既存科目と新設科目との間で取り合っている状況である。加えて、授業を英語で行えばいいのでは、という一見ウルトラC的な提案も、その実現に教職員の長期間にわたる英語の訓練が不可欠であるから、それをすぐに始めることは困難だろう。
それよりも学生に、できれば半年以上、海外で学ぶ機会を積極的に奨励するというのはどうだろう。これには二つの理由がある。一つは「英語は現地で学べ」という意味だが、もう一つはそれを超えている。もし海外に一定期間滞在すれば、帰国後にもれなく「〇〇さんは半年米国におられて…もう英語はペラペラですか?」と折に触れ尋ねられることになる。私自身、たった半年程度の滞在で大して英語を使う力がついたとは思えないが、社会的に「海外帰り」というラベリングを与えられることによる、期待(されているのか?)やプレッシャー(自意識過剰?)は、正直重い。
だがこのことが、帰国後の英語能力の維持向上に役立っているというのも事実である。一度でも海外で学ぶことは、結果的に滞在経験を超えて、その後の英語に対する態度や能力を大いに変えるきっかけになりうると、私自身の経験から日々感じている。
先日オフィスにiPadが届いた。薄くて硬い、ちょっと重い。特に私が気にいったのは「マップ」。Google Mapが見れるだけでは、と思われるかもしれないが、まず直接指で動かせるので、これまでPCで見ていたGoogle Mapよりもずっと直感的に使える。iPhoneでは画面が小さすぎて、ある程度広い範囲を見ることには向かない。そして、本の地図で一番面倒だったページ移動がいとも簡単にできる。まさに本屋で買っていた「地図」の正常進化。まるで地図を見るために生まれてきたデバイス。
オフラインでも地図を使えるアプリケーションが出る日が今から楽しみ。その日こそ、私が本の地図を捨てる日だろう。
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ここ数日、私の周りのtweetでグローバル化対応、主に英語習得に関する議論が喧しい。Twitterに触れてばかりいると、そういうTimelineがまるで世の中の潮流のように感じてしまうのはソーシャルメディアの怖さではあるが、下の楽天の例や来年度のパナソニックの幹部候補生採用枠など、これまで目立って見られなかった動きが広がっていることは確かである。
三木谷浩史・楽天会長兼社長——英語ができない役員は2年後にクビにします(1) | インタビュー | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/810ee47297d49033c2a4b43a0a5216e0/
私は「全ての日本人が英語を使えるようになるべきだ」という意見には与しない。ここでの「英語」はあくまで情報交換の道具のことであり、「つなぎ」としての役割である。情報交換をするに値する情報を互いが持ってこそ、リングア・フランカとしての英語の使い出がある。世界は語ることにより現れ出るのかもしれないが、その元はモノ・コト・ヒトである。「つなぎ」にこだわる前に、世界とつながるに値する何かを、日本語を話す人々が作り出さなくてはならない。
一方で、そういう「つなぎ」の役割を担うことが、自らの能力やキャリアにとって大事な人たちもたくさんおられる。大学を卒業する人たち、大学で働く人たちはそのグループに入っているかもしれない。その中の一人としてどうすべきかと、この問題を「ワガゴト」と捉えて考えるとどうだろう。
例えば大学において、今の質と量を超える英語教育を直ちに始めることは難しいと思われる。なぜなら大学が一人の学生に対して教育を施せる時間は限られており、その時間は今でさえ既存科目と新設科目との間で取り合っている状況である。加えて、授業を英語で行えばいいのでは、という一見ウルトラC的な提案も、その実現に教職員の長期間にわたる英語の訓練が不可欠であるから、それをすぐに始めることは困難だろう。
それよりも学生に、できれば半年以上、海外で学ぶ機会を積極的に奨励するというのはどうだろう。これには二つの理由がある。一つは「英語は現地で学べ」という意味だが、もう一つはそれを超えている。もし海外に一定期間滞在すれば、帰国後にもれなく「〇〇さんは半年米国におられて…もう英語はペラペラですか?」と折に触れ尋ねられることになる。私自身、たった半年程度の滞在で大して英語を使う力がついたとは思えないが、社会的に「海外帰り」というラベリングを与えられることによる、期待(されているのか?)やプレッシャー(自意識過剰?)は、正直重い。
だがこのことが、帰国後の英語能力の維持向上に役立っているというのも事実である。一度でも海外で学ぶことは、結果的に滞在経験を超えて、その後の英語に対する態度や能力を大いに変えるきっかけになりうると、私自身の経験から日々感じている。
2010/06/03
「仕事漂流」、断片化された私たちの「物語」
週明けから気持ちのいい天気が続いている。梅雨のシーズンも近づきつつあり、今のうち精一杯楽しみたいところだが、残念なことに体調がよろしくない。流行りの風邪を引いたようで、週明けからずっと微熱があるようだ。そういう時に限ってここ数日会議に加え、オフィスで新たに採用する学生スタッフの面接が続く。周りのみなさんにうつさなければ良いがと心配するものの、大体の方は既にかかった後のようで、私が「しんがり」のよう。早く治ってほしい。
会議等々の他には研究ミーティングなど。今年度のJSETの課題研究にチャレンジしてみようかと、仕事の合間に原稿を書き進めている。出来心がどこまで通用するか…世の中そう甘くはない。
---
先日から「仕事漂流」を読んでいる。いわゆる「就職氷河期」に、若者が就職活動から就労、転職に至る過程で何を考えどう行動したのか、複数の事例から語られている。
同じ世代の一人として、共感と驚きをもって読んでいる。一つ気づいたことは、特に「就職氷河期」以降、就職活動において若者は否応なく「私がどういう仕事をし、どういう人生を歩むか」というある種の自己イメージを持つことを要請されるのだが、その自己イメージが明確であればあるほど、就労後の職務との間でギャップを感じてしまう、ということだった。幸いなのかどうなのか、私はその種のイメージを全く持たず(というか、持つ暇も無く)就職してしまった。この種の自己イメージの膨張は、苅谷剛彦先生の言われる「自己実現アノミー」をもたらすと批評されることもあるが、この膨張は若者が自ら引き起こしたというより、環境により賦活されたものとも言える。
ある世代は同じ物語を共有している、と言われることがある。だが殊に働くことの物語について、これは同世代の中でも断片化している。この類いの本は世代を代弁するものと見なされるともあるが、私個人の印象でいうと、この本における各章の事例が多様であること、それら全てが私自身に驚きをもたらしたことは、同世代においても「大きな物語」が既に共有されていないことの証左のように感じられた。
加えて、それぞれの事例が時系列的に説明されているのではなく、その転機を境として前後しながら描かれている。同世代でなくても、純粋に読み物としても楽しめるであろう一冊である。
会議等々の他には研究ミーティングなど。今年度のJSETの課題研究にチャレンジしてみようかと、仕事の合間に原稿を書き進めている。出来心がどこまで通用するか…世の中そう甘くはない。
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先日から「仕事漂流」を読んでいる。いわゆる「就職氷河期」に、若者が就職活動から就労、転職に至る過程で何を考えどう行動したのか、複数の事例から語られている。
同じ世代の一人として、共感と驚きをもって読んでいる。一つ気づいたことは、特に「就職氷河期」以降、就職活動において若者は否応なく「私がどういう仕事をし、どういう人生を歩むか」というある種の自己イメージを持つことを要請されるのだが、その自己イメージが明確であればあるほど、就労後の職務との間でギャップを感じてしまう、ということだった。幸いなのかどうなのか、私はその種のイメージを全く持たず(というか、持つ暇も無く)就職してしまった。この種の自己イメージの膨張は、苅谷剛彦先生の言われる「自己実現アノミー」をもたらすと批評されることもあるが、この膨張は若者が自ら引き起こしたというより、環境により賦活されたものとも言える。
ある世代は同じ物語を共有している、と言われることがある。だが殊に働くことの物語について、これは同世代の中でも断片化している。この類いの本は世代を代弁するものと見なされるともあるが、私個人の印象でいうと、この本における各章の事例が多様であること、それら全てが私自身に驚きをもたらしたことは、同世代においても「大きな物語」が既に共有されていないことの証左のように感じられた。
加えて、それぞれの事例が時系列的に説明されているのではなく、その転機を境として前後しながら描かれている。同世代でなくても、純粋に読み物としても楽しめるであろう一冊である。
2010/05/31
IPadを待つ、情報の互恵性
とうとう先週28日に日本でもiPadが発売された。私の周りでも既に手にいれた人がいて、触らせてもらった。大きなiPod Touchという印象だが、グラフィック表示が格段にスムーズになった。iPhone OSは見せ方がうまくて、描画を少しづつ始めながら処理を進めて行くので、画面の切り替わり速度はそう高速でなくても、「すぐ動き出す→反応が早い→高速」という体感を持ちやすい。こういう部分の作り込みは巧みだ。
私の手元にも来週には届く予定。これがどの位普段使いのMacBook Airの代替えとなるのか、比較が今から楽しみだ。
土曜日はBEATセミナーにお邪魔し、夜は友人と後輩を交えた不思議な飲み会。今日は風邪気味なのか体調がすぐれず終日自宅で過ごす。思えば3月中旬に帰国してから、風邪一つ引かず怒涛のように働いてきた。そろそろ一休憩入れたいが、研究・業務共に予定が「詰め詰め」で事情が許しそうにない。暫くは我慢の日々が続きそうだ。
---
暫くブロクを書かなかった。書くことがなく書かなかったのだが、最近「発声練習」さんのエントリを読んで反省している。書く力を身につけるためには書くしかないのだな、と。
このブログ名について - 発声練習
http://d.hatena.ne.jp/next49/20071222/p1
私がこうして書く理由の一つは、(できれば)人から頂いてきた分のお返しをしたい、ということだと思う。どれだけ人様に役立つことを書いているかは全く見当がつかないが、誰かからの「情報」が自分の糧になった経験は数限りなくある。以前連載?していた「海外研究へ向けて」は、嬉しいことに数人の方から追加の問い合わせや感謝の言葉を頂いた。今まで助けられた分、そういう互恵関係を作り出すことに貢献できたらとても嬉しい。
互恵関係を狙って作ることは難しいが、自分の意図しなかった所で突如生まれることがある。聞き手に合わせた情報発信を無理に狙わなくても、そういう偶然が起きやすくなったのはやはりウェブの効果で、その中でも特にTwitterの威力は大きい気がする。
私の手元にも来週には届く予定。これがどの位普段使いのMacBook Airの代替えとなるのか、比較が今から楽しみだ。
土曜日はBEATセミナーにお邪魔し、夜は友人と後輩を交えた不思議な飲み会。今日は風邪気味なのか体調がすぐれず終日自宅で過ごす。思えば3月中旬に帰国してから、風邪一つ引かず怒涛のように働いてきた。そろそろ一休憩入れたいが、研究・業務共に予定が「詰め詰め」で事情が許しそうにない。暫くは我慢の日々が続きそうだ。
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暫くブロクを書かなかった。書くことがなく書かなかったのだが、最近「発声練習」さんのエントリを読んで反省している。書く力を身につけるためには書くしかないのだな、と。
このブログ名について - 発声練習
http://d.hatena.ne.jp/next49/20071222/p1
私がこうして書く理由の一つは、(できれば)人から頂いてきた分のお返しをしたい、ということだと思う。どれだけ人様に役立つことを書いているかは全く見当がつかないが、誰かからの「情報」が自分の糧になった経験は数限りなくある。以前連載?していた「海外研究へ向けて」は、嬉しいことに数人の方から追加の問い合わせや感謝の言葉を頂いた。今まで助けられた分、そういう互恵関係を作り出すことに貢献できたらとても嬉しい。
互恵関係を狙って作ることは難しいが、自分の意図しなかった所で突如生まれることがある。聞き手に合わせた情報発信を無理に狙わなくても、そういう偶然が起きやすくなったのはやはりウェブの効果で、その中でも特にTwitterの威力は大きい気がする。
2010/04/27
新サイトに移行しました
旧サイト(http://jamsquare.org/shige/)は、こちら新サイト(http://shige.jamsquare.org/)に移行しました。旧サイトはこれから更新しません(近いうちになくなります)、今後は新サイトをご覧ください。
前のサイトはXREA+にMovableTypeをインストールしブログを運用していました。今日からはBloggerです。今やあらゆるウェブ上のサービスはアウトソーシングです。学生時代に自宅サーバを立てていた頃が懐かしいですね。
Bloggerに替えたのは理由があります。一つは数年前からGoogle Appsをこのドメインで使っており、Bloggerと連携させるのが一番都合がよかったこと。だが残念なことにGoogle Apps Standard Editionにはブログサービスはなく、別のGoogleアカウントで立ち上げたBloggerのカスタムドメイン機能を使って飛ばすしかありません。少し設定すればすむ話なので、大した問題ではありませんが。
もう一つはMovableTypeに未来が見えないこと。より開かれたプラットフォームを使った方が、将来的に新しいウェブ上のサービスを取り込みやすいでしょう。Twitter然り。自分のサーバを運用することに(少なくとも個人では)どこまでメリットがあるのか、見えにくくなりつつあるように感じています。それにより学んだことは多かったものの、その知識と技術をこれからも維持するより他のことを学んだ方がいいのではないかという選択です。
新サイトでも以前と同じポリシーです。相変わらず不定期更新となりますが、引き続きよろしくお願いします。
Bloggerに替えたのは理由があります。一つは数年前からGoogle Appsをこのドメインで使っており、Bloggerと連携させるのが一番都合がよかったこと。だが残念なことにGoogle Apps Standard Editionにはブログサービスはなく、別のGoogleアカウントで立ち上げたBloggerのカスタムドメイン機能を使って飛ばすしかありません。少し設定すればすむ話なので、大した問題ではありませんが。
もう一つはMovableTypeに未来が見えないこと。より開かれたプラットフォームを使った方が、将来的に新しいウェブ上のサービスを取り込みやすいでしょう。Twitter然り。自分のサーバを運用することに(少なくとも個人では)どこまでメリットがあるのか、見えにくくなりつつあるように感じています。それにより学んだことは多かったものの、その知識と技術をこれからも維持するより他のことを学んだ方がいいのではないかという選択です。
新サイトでも以前と同じポリシーです。相変わらず不定期更新となりますが、引き続きよろしくお願いします。
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