2013/10/12

(おしらせ)JMOOCで講座を担当します


昨日、日本オープンオンライン教育協議会(JMOOC)の設立が発表されました。
http://www.jmooc.jp
協議会の設立により日本語のMOOCプラットフォームがうまれ、日本におけるオンライン教育の機会と可能性が拡がることを期待したいと思います。

私は来年春、JMOOCが用意するプラットフォームで講座を持つことになりました。しかし、この講座は私一人では担当しません。その代わり、今年春に開講したMOOC「クリエイティブな学びをみんなで学ぼう!」などで一緒に活動をしてきた、関西学院大の武田先生、大阪大の森先生とのチーム「LDL(League of Daigomi Learning)」によって開講します。

クリエイティブな学びをみんなで学ぶ - Learning Creative Learning
http://www.daigomi.org/lclj/



講義の内容は、おそらく「オープンエデュケーションと未来の学び」のようなテーマになります。例えば、オープンエデュケーションに関する様々な疑問、

・オープンエデュケーションとは何か?どのような取り組みがあるのか?
・オープンエデュケーションが推進される背景は何か?課題は?
・MOOCは大学教育に何をもたらし、どんな影響を与えるのか?
・教育のデジタル化・オープン化は教育と学習をどう変えるか?
・オープンエデュケーションが社会に与えるインパクトとは?

に対して、受講者がそれぞれ問いを探究し学んでゆくような場を創りたいと考えています。

このヒントとなるのが、今年2月にLDLで開いたワークショップ「オープン教育を創って学ぼう!」です。このワークショップには数十名が参加し、オープンエデュケーションに関する問いや疑問、可能性と課題について、主催者と参加者が共に考え議論しました。


ワークショップは2部構成で、第1部では基礎知識を学ぶ講義、第2部でオープンエデュケーションを「創ることで学ぶ」活動を行いました。第2部では「デザイン思考」の方法をベースにしたグループワークで、オープンエデュケーションを利用する学習者の探究ストーリーをつくり、受講者がグループで様々なサービスを考案しながら学習者の学びの環境をデザインしました。オープンエデュケーションの活動を「提供する側」「利用する側」の両面から考え、実際の学習シーンにあてはめることで、オープンエデュケーションの持つ可能性や限界について議論をしました。当日の様子は、以下記事をご参照下さい。

The Shigeta Way: 「オープンエデュケーション・ワークショップ」を振り返って
http://shige.jamsquare.org/2013/03/blog-post.html

JMOOCでの講座では、第1部の知識習得にあたる部分をオンライン講座で行い、第2部のワークショップを対面で取り組むような構成を、今のところ思い描いています。


JMOOCでの講座は、私たちがこれまでやってきた100名足らずの講座の規模を大きく超えるような気もしており(気のせいだとよいのですが…汗)、本当にうまく講座を運営できるのか、実りのある学びの場になるのか、不安も多々あります。講座の開講までには、まだ時間があります。これからLDLの3人で内容を煮詰めてゆきますし、もしこの記事を読まれた方々から「こういう講座にしてほしい!」「こういう講座だけは止めてね!(そんなものあるのかしら…笑)」といった要望などあれば、ぜひそれを取り入れて立案したいです。

ご興味をお持ちになった方にはぜひ講座を受講して頂きたいですし、そういった方々のご意見を頂きながら、オープンに楽しく、刺激的なオンライン講座を創りたいです。みなさまのご意見、ご要望などぜひお聞かせ下さい。講座を開講する日を楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします!