まずは近況から。
私の所属する東京大学教育企画室が主催した「2007 TREEワークショップ&シンポジウム」が無事終了しました。
私は午前のワークショップで、仕事である教育コンテンツ開発の説明を担当。
ワークショップは著作権がメインでしたが、一部の来場者の方々にはコンテンツ開発の話にも興味を持って頂け意見交換もでき、個人的にも有意義でした。
ご参加頂いた方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
コンテンツ開発は、機材配備、作業の定型化、スタッフのスキル、の三拍子揃うまでが大変です。私の「部屋」もこれに数ヶ月費やしました。
加えて当然人の入れ替わりもある訳で、中での教育体制も大事です。私も常に悩んでおります。
さて、毎週必ず録画している「カンブリア宮殿」(東大総長も先日出演されました)が、今週は「社長の金言大賞」スペシャルで、これまで出演された方々の発言より視聴者投票から10の金言をノミネートし、大賞を選ぶ企画でした。
結局大賞には、堀場製作所創業者の堀場雅夫氏の「イヤならやめろ」が選ばれました。
これは村上龍氏も「金言の本意は一言に集約されず」とコラムでコメントしていましたが、「金言」は聞き手の視点で切り取り消化(昇華!?)しやすいものが珍重されがちです。
「イヤならやめろ」の人気には、本来の話し手が込めた意味よりも、
「無理せずに楽しく笑顔で生きようよ!(…恥ずかしい台詞だ)」
みたいな、聞き手の取り違いが効いてしまっている印象もあります。
私はむしろ「石の上にも三年」が好きな人間ですので。ま、基本的にマゾなんで。
今回ノミネートの中での私のお気に入りは、ソニー元CEO 出井伸之氏の「自分の市場価値を考えよ」でした。
自分がどれだけ人様のお役に立てるか、秀でて役立つ何かを持っているか。
好きなことに邁進するだけでなく「周りを見て走る」といいますか、自分を客観的に見て、人にはない得意分野を育てる努力をしなくてはなりません。これが結構大変です。
優れた人が周りにいると、思わず「猿真似」をしたくなります。しかし同じタイプの人が複数いても仕方がないし、その人の「フェイク」にしかなり得ない可能性もある訳で…。
それよりも、補完し合うキャラ同士助け合う方が、物事がスムーズに進むのでは?というのが、私の基本的なスタンスです。