私が関わる発表とワークショップのお知らせです。
■発表
大会二日目16日のポスター発表にて、私が昨年から関わっている西武台新座中学校SACLAに関する発表を行います。総合的な学習の時間において、教師が可動式の什器やiPadをどのように使ったかについて報告をします。
なお、同じ時間帯で共同研究者の中澤さんが、SACLAで授業を行った教師へのインタビュー調査をもとにした発表も行います。こちらも合わせてお聞きいただけると幸いです。
□「中学校向けICT支援型教室空間の利用形態」
重田勝介、中澤明子、福山佑樹、福嶋俊、近藤麻紀子
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本研究では,中学校向けに開発されたICT支援型学習空間の利用状況について調査を行った.総合的な学習の時間に用いられる可動式什器とiPadを取り入れた教室環境を,教員がどのように利用したかについてインタビューから明らかにした.その結果,教員が「講義型」「ディスカッション型」「個人活動型」「グループ活動型」の4形態を授業毎や授業中に切り替えながら,授業を進めていることが明らかとなった.加えて,教員が各形態を,作業時間の短縮や個々の生徒のペースに合わせた進行,グループやクラス全体の情報共有など,授業の目的に応じて使い分けていたことが明らかとなった.
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■ワークショップ
大会二日目お昼のワークショップにて、関西学院大学の武田先生・九州大学の井上先生と共に、オープンエデュケーションと教育工学の関わりについて考えるワークショップを開催します。お昼ということもありますので、お弁当片手に気軽にお越しください!
□「オープンエデュケーションの可能性と課題 -教育工学との接続を見据えて」
武田俊之、井上仁、重田勝介
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近年、大学の講義資料や講義ビデオをインターネット上で無償公開するOpenCourseWare(OCW)、iTunes Uや、CourseraやMITxのように教授活動そのものを公開するMOOC(Massive Open Online Courses)など、「オープンエデュケーション」とよばれる動きが加速しています。本ワークショップでは、オープンエデュケーションに関わる国内外の事例を俯瞰しながら、高等教育のオープン化を実りある成果に役立てることを見据え、課題共有や将来構想、教育工学分野における既存研究との接続などについて考えます。ワークショップの形式は、主催者によるレビューと問題提起の後に、参加者が議論する対話型です。高等教育の将来像やオープンネスを生かした教育改善に興味のある方々のご参加をお待ちしております。
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