私の所属する大学総合教育研究センターより、「働く」をテーマにした東大学部生によるインタビュー集の電子書籍「東大発2012」が公開されました。
大学総合教育研究センター: 「働く」をテーマにした東大学部生によるインタビュー集、電子書籍「東大発2012」をiTunes Uにて無償公開
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/2012/04/2011itunes_u.html
「東大発2012」は、教養学部の講義「メディア創造ワークショップ」で学生が制作したインタビュー集を電子書籍化したものです。講義について中原先生がブログ上で紹介をされています、ぜひご覧下さい。
NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 「自ら発信すること」で「自分のキャリア」を考える:電子書籍「東大発2012」のiTunesU無償公開
http://www.nakahara-lab.net/blog/2012/04/2012itunesu.html
私はこの講義で、インタビュービデオの制作や電子書籍の制作などの技術支援を担当しました。「東大発2012」は、iTunes UにてEPUB形式(電子書籍のフォーマットの一つ)の電子書籍で公開されています。EPUB形式の電子書籍は、iPhoneやiPadのアプリ「iBooks」やPCのEPUB対応アプリで読むことができ、英語圏では標準的なフォーマットになりつつあります。
「東大発2012」を読むには2通りの方法があります。
(1)iPhoneやiPadにアプリ「iTunes U」「iBooks」をインストールして読む
(2)PCからPDFファイルで読む
iOSデバイスをお持ちでない方のために(2)の方法も用意しましたが、基本的に「東大発2012」は(1)の方法で読むことを念頭に開発されています。「東大発2012」を最大限楽しむには、(1)の方法がおすすめです。
この方法について、ここで簡単に紹介します。
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1)iPhoneやiPadにアプリ「iTunes U」をインストールする
App Storeで「iTunes U」のキーワードで検索し、アプリ「iTunes U」の紹介画面に移動します。「Appを入手」を選んでインストールします(無料)。
EPUBを読むアプリ「iBooks」をインストールしていない場合、ここで入手してください。
2)アプリ「iTunes U」を起動し、「東大発2012」を入手する
iTunes Uを起動すると、教材が並ぶ本棚が現れます。左上の「カタログ」をクリックし、「東大発2012」のキーワードで検索します。候補から「コース」の方を選びます(画像の赤枠)。ポップアップした画面の「無料購読」を選ぶと、画面が本棚に戻り「東大発2012」が表示されます(画像の赤枠)。
3)電子書籍とインタビュービデオを見る
「東大発2012」を選択すると、講義概要の画面が表示されます。左のリストから講師情報を見ることができます。
右側に「情報」「投稿」「メモ」「教材」のタブがあります。今回「投稿」は使いません。「メモ」タブでは、感想などのメモ書きを残すことができます(自分だけが見れます)。
「教材」タブを選択すると、電子書籍とインタビュービデオ、授業を紹介するウェブリンクが表示されます。「東大発2012」を選択すると、電子書籍がダウンロードされます。
電子書籍はアプリ「iBooks」で閲覧します。文中にハイライトやメモ書きを残すこともできます。インタビュービデオは「教材」タブから、または電子書籍の中のリンクから見ることができます(Safariが起動します)。
書き残したメモ書きは、「メモ」タブからまとめて見ることができます。便利です。
メモ書きやEPUBファイル上のハイライトは、自分のApple IDに紐づいています。そのため、同じApple IDでログオンしているiPhoneでも、「東大発2012」を入手すると同じメモ書きが表示されます。iCloudの機能が使われているようです。面白いですね。
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入手方法の説明は以上です。
「東大発2012」では、先日追加されたiTunes Uの新しい機能「コースパック」を使っています。以前iTunes Uでは「コレクション」という、ビデオや配布資料を並べた音楽のプレイリストのような形でしか教材を提供することができませんでした。「コースパック」を使うことによって、講義ビデオや配布資料、講義に関連するウェブリンクをまとめて提供するだけでなく、講義ごとにApple IDに紐づいたメモ書きや投稿もできるようになりました。
OpenEducation Update JP: Appleが新しいiBooks、iBookstore、iTunes Uを発表
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追記(2012.4.14) 「東大発2012」以前に、日本のiTunes Uで「コースパック」を使った教材として、明治大学「ファッション・ビジネス論」がありました。訂正させて頂きます。
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「東大発2012」を、どうぞお楽しみ下さい!