2011/07/02

リフレクション・ツールとしてのiPad



先週iPad2が手元に届きました。薄さや軽さ、動作の速さにばかり注目されがちなiPad2ですが、私が推したいのはカメラとiMovie for iPadです。静止画撮影の画質こそiPhoneに及ばないものの、動画なら720pのムービーが手軽に撮れます。iPadを両手で持ちながら撮影し、 iMovieでちょっと編集するだけで、結構見るに耐えるムービーができました。日暮れ近かったので暗く、色味が少々怪しいですが、なんとか許せる範囲です。

iPadなどタブレットを学習ツールとして導入する大学は随分と増えましたが、小中学校の教育現場でも導入が徐々に進んでいます。私の知り売る範囲では、電子教材や電子教科書を授業中に使ったり、ドリルアプリで自学自習を促すような教育実践が多いようです。

私自身は、iPadのメディア制作能力を生かした「リフレクション・ツール」の可能性に期待しています。
総合学習や社会・理科などの教科で、生徒の学習成果や学習履歴を残し共有するためのポートフォリオ作りが行われています。調べ学習の結果やプロセスをメディアを使ったポートフォリオとして残すために、特別なスキル習得を多く必要とせず、一つの端末で素材収集から編集、プレゼンテーションまで一元的にこなせるiPadは、理想的なツールと言えます。

ただし、ポートフォリオを学習に活かすには、生徒が見聞きしたことをコンテンツとして残すだけでは不十分です。授業目標の明確な設定や、学習者の振り返りを促す授業の構成など、ポートフォリオを作りっぱなしで終わらせないような工夫が必要です。私自身も思案し続けている段階ですが、近々いつか、このアイデアを実際の教育現場で生かせるような仕事をしたいと考えています。