バンコクより戻りました。
APRU DLIにはStudy Tourと称した観光もついていて、何かと現地の状況視察にはいい機会で色々思う所もありましたが、ひとまず学会の感想を残したいと思います。
この学会はDLI(Distance Learning&Education)の名の通り、遠隔学習やe-learning(両者を分けるのは困難ですが)が大きなテーマです。強く感じたのはそれらの学習環境の適用場面や期待されている効果が、国ごとに大きく異なる事でした。
例えば東アジアの高等教育を例にとると‥
■e-learningは教育リソースを広く提供するツールとなる、と捉えられている
私はe-learningの利点を「学習者履歴把握」「個別対応」と早合点していまいますが、かの地では「優良な」教育リソースを広く提供できるインフラとして機能すると認識されているように思えます。
■e-learningは学習者のコンピュータ不安やモチベーション低下を逓減する、と考えられている
「ホントか!?」と考えてしまいますが、大学入学時のコンピュータ利用経験の相対的低さを考えると納得できます。
■遠隔教育やe-learningは、教員養成に重要や役割を果たしている
これは以前見たモンゴルと同じです(教育の東西格差の是正など)。
将来、特に我々の世代は職を日本以外の東アジアに求める事になるかもしれません。
それが10年後かもっと先かは分かりませんが、来るべき時のために現況を知っておく事は大変有意義でした。
しかしタイで働くのは少し僕には辛そうです。辛い食べ物が得意でないので。