2013/02/05

【おしらせ】オープンエデュケーション・ワークショップ「オープンな教育を創って学ぼう!」開催!!


(追記 2013/02/15)
下記イベントの募集について、定員に達しましたため、応募を締切りました。ご応募をありがとうございました!

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今月末の2月24日(日)に、私と有志の方々とで、オープンエデュケーションをテーマとしたワークショップを行うことになりました。



ここ数年来、オープンコースウェアやオープン教材(OER)、MOOCsなど様々なオープンエデュケーションの活動が盛んとなってきました。これらの活動は目新しさから注目を集めるものの、その意義や効果が少々分かりにくいこともあり、全体像がなかなか理解しにくいこともしばしばです。このような考えから、単に教育のオープン化について、いろいろな手法で考え、学んでみることが大事だと考えるようになりました。

今回のワークショップでは、私、重田によるオープンエデュケーションについての解説に加えて、関西学院大の武田先生による、オープンエデュケーションの「創作活動」を行います。武田先生は普段より大学講義で、学び手を想定しながらオープンエデュケーションのサービスをグループで考案してみるという、「創って・学ぶ」のアプローチでオープンエデュケーションについて学ぶ取り組みをされています。この活動をワークショップに取り入れることで、話を聞くだけではなかなか難しい、オープンエデュケーションについてより深く理解することを目指しています。

オープンエデュケーションについて楽しく深く学ぶ、またとない機会かと思います。
大学関係者に限らない、社会人等、広く一般の方々のご参加も大歓迎です。
みなさまのご参加をお待ちしています!



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オープンエデュケーション・ワークショップ
「オープン教育を創って学ぼう!」
2013年2月24日 株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場CANVAS
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近年、欧米諸国を中心にオープンエデュケーションと呼ばれる活動が活発になっています。大学をはじめとする様々な教育機関や個人が、インターネット上に教育用途に自由に使えるオープン教材(OER:Open Educational Resources)を公開し、大学はオープンコースウェアをはじめとする大学教育に使われる教材を無償公開しています。最近ではMOOCs(Massive Open Online Courses)と呼ばれる、教育ベンチャー企業や大学が百万人規模でオンライン教育を行う取り組みが急速に広がっています。

このようなオープンエデュケーションの活動とは、いったいどのようなものなのでしょうか。なぜ、ここまで活動が急激に広がってきたのでしょうか。この活動は、誰が、どのような方法で、どのような支えを受けて進められているのでしょうか。オープンエデュケーションは、既存の教育を変えうるものなのでしょうか。「オープンエデュケーション・ワークショップ」では、このようなオープンエデュケーションに関する問いや疑問、可能性と課題について、主催者と参加者が共に考えます。

「オープンエデュケーション・ワークショップ」は二部構成となっています。

第一部では、オープンエデュケーションに関する「基礎知識」を整理します。オープンエデュケーションの活動について、さまざまな事例をもとに質疑応答を交えながら解説します。ここではまず、オープンエデュケーションとは何なのか、未来の教育に対してどのような可能性や課題を持っているのかについて、参加者の方々の知識を整理して頂きます。

第二部では、オープンエデュケーションを「創ることで学ぶ」活動を行います。「デザイン思考」の方法をベースにしたグループワークによって、オープンエデュケーションを利用する学習者の探究ストーリーをつくり、様々なサービスを考案しながら学習者の学びの環境をデザインします。オープンエデュケーションの活動を「提供する側」「利用する側」の両面から考え、実際の学習シーンにあてはめてみることで、オープンエデュケーションの持つ可能性や限界について、理解をより深めて頂きます。

オープンエデュケーションについて楽しく深く学ぶ、またとない機会かと思います。
みなさまのご参加をお待ちしています!


■日時
2013年2月24日 13:00-17:30
開場は12:30から

■会場
株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場CANVAS
東京都中央区新川2-4-7
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas.html

■プログラム
□第一部 13:00-14:00
解説:「オープンエデュケーション」とは?

講師:重田勝介(東京大学大学総合教育研究センター 助教)
オープンエデュケーションは、欧米諸国において、いまの教育制度が抱える様々な問題への解決策として注目されています。オープンエデュケーションを推進する主体は、大学にかぎらず、様々な非営利団体や個人が、インターネットが本来持つオープン性を生かして、よりよい教育環境を作り出すことを目指しています。オープンエデュケーションは、いまの教育で行き届かないニーズに応え、様々な状況にいる人々に即した多様な学習環境をもたらす可能性を秘めています。第一部では、オープンエデュケーションが教育の未来へもたらす可能性と課題について、さまざまな事例をもとに解説します。

休憩 14:00-14:30

□第二部 14:30-17:30 (途中に休憩あり)
ワークショップ:オープンな教育環境を創りだそう!

講師:武田俊之(関西学院大学高等教育推進センター) 森秀樹(大阪大学人間科学研究科 助教)
このワークショップでは、「デザイン思考」の方法をベースにしたグループワークによって、オープンエデュケーションを利用する学習者の探究ストーリーをつくっていきます。そのために、「ペルソナ法」によっていきいきとしたリアルなキャラクター群をつくり、その人たちの目標を達成するために、100種類以上のさまざまなサービスや技術を組みあわせて、ときにはその場で創案しながら、学習者たちの新しい経験をデザインします。この活動を通して、オープンエデュケーションの活動を学習者の視点で関連づけること、これらが持つ意義や特性、可能性や限界についてよりよく理解することを目指します。

■参加費
無料

■定員
30名
(定員になり次第締め切ります。お早めにお申し込みください)

■懇親会
終了後、会場周辺にて参加希望者にて行います(会費3000円)

■主催
一般社団法人 オープン教育研究所

■協力ならびに会場提供
株式会社内田洋行

■ワークショップに関するお問い合わせ
以下宛にメールを頂けますと幸いです。
oel201302@jamsquare.org
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※「一般社団法人 オープン教育研究所」について
この法人は、私が個人で立ち上げた非営利型の一般社団法人です。大学の中だけでなく、オープンエデュケーションに興味を持つ広く一般の方々と、教育のオープン化の持つ可能性や課題について議論し、実践する「場」を作るために、先日立ち上げました。立ち上げの経緯等については、改めて本ブログ上でお知らせ致します。