2011/09/13

日本教育工学会ワークショップ:「『大学教育センター』に所属する若手教員の悩みと将来展望:業務・研究・キャリア」を開催します

随分とご無沙汰してしまいました。みなさま、お変わりありませんか?
まだ暑さは残りますが、もうすぐ夏も終わりですね。山下達郎の「さよなら夏の日」が似合う季節です‥。

突然ですが、告知です。
私ならびに教育工学分野の研究者4名が、、今週末、首都大学東京・南大沢キャンパスにて開かれる日本教育工学会第27回全国大会において、学会参加者対象のワークショップを開催します。

ここ数年、いわゆる「大教センター」に就職する若手教員が増えてきましたが、彼らが研究者として専門性を高め「キャリア形成」を目指すに当たり、学部・大学院に所属する教員とは異なる環境により、少々異なったキャリア設計を迫られることになります。「大教センター」の教員は、このことを十分に意識した上で、自分なりのキャリア設計に個々人が挑まなければならないのでは?という考えのもと、この会を開くことにしました。

「なんだかFDの仕事が忙しすぎて、研究する暇がないんだけど‥」
「教育が専門じゃないんだけど、仕方なくFDの仕事をしていて‥」
「大学院生なんだけど、将来どんな職を選べばいいかわからない‥」

そんなあなた、日頃の疑問や思いを出しあい、自分なりのキャリアを築いていくきっかけ作りになるかもしれません。ぜひ奮ってご参加下さい!

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日本教育工学会 ワークショップ
「大学教育センター」に所属する若手教員の悩みと将来展望:業務・研究・キャリア
アジェンダ
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■アブストラクト
近年、成果主義の導入などいわゆる「大学改革」の推進に伴い、高等教育機関を取り巻く環境は大きく変化しています。その中で大学教育の企画運営などを担ういわゆる「大学教育センター」への期待が増す一方、センターに勤務する若手教員の役割も変わりつつあります。若手教員はセンターの業務において成果を上げると同時に、個人の業績となる研究活動も並行して進めなくてはなりません。業務が多様化・多忙化する中で、彼らが将来のキャリア形成へつながる仕事をなし業績を上げることは、日々困難になりつつあります。

このワークショップは、教育工学研究に携わりながら「大学教育センター」に勤務する若手教員や、研究者を目指す大学院生が、自身の業務や研究活動、将来のキャリア形成について、気軽に意見交換をする場です。

ワークショップではまず、自らも大学教育センター所属の若手教員である複数の討論者が、それぞれの立場から日頃の業務や研究活動について語ります。その後、「センター業務と研究の両立・シナジー」「『実践現場』としての大学の魅力と限界」「若手センター教員のキャリア形成」の3点を軸にディスカッションを行います。若手教員ならではの悩みや将来展望などについて気軽に話し合う、対話型セッションとなる予定です。

本ワークショップへの参加は、若手研究者同士の「横のつながり」作りにも寄与すると思われます。多くの若手研究者、大学院生の参加を期待します。

■日時
9月17日 18:00-19:30

■場所
首都大学東京 南大沢キャンパス
日本教育工学会 第27回全国大会にて

■参加対象
・大教センターに勤務する若手教員 
・大学教員のキャリア形成に興味のある教員
・大学院生・学生全般

■ワークショップの流れ

□イントロダクション(15分)
ワークショップのコンセプトと流れをお知らせします
・自己紹介
・ワークショップの背景と目的(重田)

□ケーススタディの紹介(20分)
大教センターのキャリア形成を3タイプに分類し、それぞれの「キャリアの築き方」を経験に基づいて紹介します
・タイプ1:大教センター教員、業務と研究を切り分ける(渡辺)
・タイプ2:大教センター教員、FDで研究しようとする(松河)
・タイプ3:大教センター教員、異なるディシプリンで働く(林)
・大教センター教員(重田)

□グループ活動(30分)
参加者がグループに別れ、大教センター教員の「キャリアの築き方」を議論します
※参加者それぞれが、自分がどのタイプにあたるか考えて、3タイプが混ざるようグルーピング
・3つのタイプの教員が、この先どんなキャリアを築いていけばいいかを考える
・そのために、3つのタイプの教員がそれぞれ何をなすべきかを考える

□発表(25分)
グループごとに発表、相互コメント

□クロージング(10分)

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以上
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