2014/06/01

仕組みを作るのが仕事

先週の月曜は東京にて学会の作業。ここ2年間、研究会の冊子をまとめる作業を担当してきた。提出された原稿を校正したり目次を作ったりなどの細かな作業である。もともと「確認系」の作業は苦手で、2年前に引き受けたときはどうなることかと心配していたのだが、まもなく後任の方へ引き継ぎとなりお役御免となる。人間、頑張ればやり遂げられると実感できたのは成果であった。


火曜日は面接。来週から私のオフィスのスタッフが倍に増え、ちょっとした大所帯を取りまとめることになる。もともと「子分肌」な性分であり、こちらも苦手なことをまた始めることに。学会の経験からやってみる価値を学んだことだし、再びチャレンジしてみることにしよう。
火曜の夜から東京へ移動し、水曜はお役所に向かう。新しいことを始めるには人・モノ・カネはどうしても必要である。知恵を絞ってのお願いである。木曜には降って湧いたような話が外から来て、金曜まで打ち合わせに奔走することとなった。近日中に発表できる予定。楽しみである。
週末は家にこもって書類作り。ここ最近ノーホリデー状態である。ゴールデンウィークが懐かしい。


仕事とは何なのだろうか。若輩者の私が言えるような立場ではないが、私なりに仕事とは「仕組みを作ること」だと考えてきた。いろいろな知識や技能を持つ人たちが集まって、共通の目標を達成する。それぞれの力を組み合わせ、自分自身も歯車の一部となって、何かを生み出すシステムを造り動かす。「私は会社の歯車になりたくない」という台詞をよく聞くが、空回りしたり焼き切れたりしない限り、歯車になることは悪くないように思う。
一方で歯車になる、すなわち自分の職能を定め役割を与えることは、同じ機能と役割を持った誰かと代替可能になるということである。私はこれも、よいことだと思っている。自分自身を代替可能にしない限り、永久に同じシステムに組み込まれ、自分を成長させることができない。私は前任地でも自分にそう念じて働いてきたし、今も同じ認識である。