投稿

12月, 2011の投稿を表示しています

オープンエデュケーションを理解するための3つのキーワード

先日参加したOpen Education Conference 2011から一月ほど経ちました。学会で見聞きしたことについて私なりに振り返っていますが、改めて一体「オープンエデュケーション」とは何か?という問いに突き当たっています。オープンエデュケーションの概念や目的は様々に捉えられ、多様な実践が行われています。その全てを包括して理解することは容易でありませんが、私なりにオープンエデュケーションを理解する上で重要と思われるキーワードを挙げてみたいと思います。

■機会促進(Opportunity)
「オープンエデュケーション」という用語は、これまで教育機関が行ってきた伝統的な教育活動に含まれない「教え」「学び」を広く指して使われます。オープンエデュケーションに深く関する事例として「オープンな教材:OER(Open Educational Resources)」の開発普及が挙げられます。現在、国内外の様々な教育機関がオープンコースウェア(OCW)などのOERを開発し、無償でインターネット上に公開しています。

OERを普及させる目的の一つは教育機会の促進です。ネット上に自由に無償で使える教材を用意することで、教育機関に属していなくとも学校教育での利用に耐えうる質の高い教材を使って自ら学ぶことができます。最近ではこのような無償教材を使うスタディグループなど、OERを活用した様々な取り組みやサービスも生まれています。OpenStudyは、MITのオープンコースウェアなどを使い学習者が互いに質問し合いながら学び合うウェブサイトで、MITなど教材を公開している教育機関の合意を得た上でOERを学びに取り入れています。

About Us – OpenStudy – Make the World Your Study Group -
http://openstudy.com/about-us


■互恵性(Reciprocity)
OERの普及により教材の入手が容易になったとしても、インターネット上の教材だけで一個人が学び続けることは困難です。先ほどのスタディグループは好例ですが、OERを使って学びたい多様な専門性や得意分野を持つ人々が集まり教え学び合うことは学習効果の向上やリテンションの維持に有効です。一方向的な教授学習の形態ではなく、学ぶにあたって学習者が集団的に互恵性を発揮することが求…