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【転載】アメリカ大学事情(1):UC Berkeleyの教育を「支える」組織

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ここ数カ月間、東京大学学内広報にて「アメリカ大学事情」という記事を連載していました。先日、連載が終わりましたので、加筆修正のうえこちらに転載します。3回シリーズほどになる予定です。第1回目は、私が昨年、客員研究員として赴任していましたUC Berkeleyと、私が所属していた組織”Educational Technology Services(ETS)”の紹介です。

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カリフォルニア大学バークレー校は、UC Berkeley (University of California, Berkeley)とも呼ばれ、アメリカ合衆国・カリフォルニア州にある公立大学の一つです。サンフランシスコ空港から車で1時間弱、「イーストベイ」と呼ばれる地域のバークレーという街にあります。緑に囲まれた大変美しいキャンパスで、敷地内にあるサザータワー(Sather Tower)からは、バークレー市街やサンフランシスコ湾が一望できます。カリフォルニア大学にはバークレー校を含めて10のキャンパスがあり、各キャンパスをまとめてUC Systemとも呼ばれます。バークレー校はその中の中心校であり、カリフォルニアにゴールドラッシュが吹き荒れたのち、1849年に設立が構想され1869年に開校されました。その当時、たった10人の教員と38人の学生で始まったバークレー校は、2009年度で2000人を超える教員と35,000人を超える学生がおり、UC System全体では22万人の学生を抱えています。UC System全体とバークレー校は、アメリカ合衆国の発展と共に、その規模を拡大してきたと言えるでしょう。
私はフルブライト奨学生(研究員プログラム)として、「オープンな教育資源の再利用」をテーマに、バークレー校にて客員研究員をしていました。ここ数年来、国内外の高等教育機関において講義の資料やビデオなどをインターネットを通じ、「オープンな教育資源(Open Educational Resources : OER)」として公開する動きが盛んです。MIT(マサチューセッツ工科大学)が提唱したオープンコースウェア(OCW)、近年ではApple社が展開するiTunes Uもその一例と言えます。私の所属する東京大学もこれに参加しており、東大オープンコースウェア(UT OCW)や東大TV、東大ポッドキャストなどのウェブ…