帰国まであと二週間となりました、早いものです。最近は引越しの準備、研究の仕上げを進めています。今月は学会に参加したほかは、私のいるETSに関する資料整理、スタッフや元ディレクターへのインタビューに追われています。予定ではあと2回インタビューがあり、そのあと原稿が書き上がれば、滞在も終わりです。
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今日はこちらで知り合いになった方のラボを訪ねました。彼女はターシャさんといい、UCBでバイオメカニクス、その中でも昆虫の歩行の研究をしています。まだ二十代前半ですが、既に研究者として独り立ちをしている大変優秀な方です。
ラボのWebSite:Poly-PEDAL
http://polypedal.berkeley.edu/cgi-bin/twiki/view/PolyPEDAL/WebHome
そこで昆虫の動きや筋肉(!)を計測する機材を見ながら研究の話を聞いたのですが、そこに昆虫のロボットがありました。最近は研究成果を活用して、災害援助や人名救出を人の代わりに行うロボットが企業や軍により開発されているそうです。ロボットの写真を、その働きをまねた昆虫と並べたポスターを見ていると、二つの足の数は多少似ているものの、足の構造や動かし方が全く違うことに気がつきました。
不思議に思い理由を尋ねてみると、昆虫の歩行をロボットに当てはめるとき、形状を真似るのではなく、彼らの歩行する仕組みをモデル化し適用させるのだそうです。というのも、昆虫とロボットでは足の数こそ同じでも、体を構成し、それを動かす素材が全く違います。加えてロボットの場合は、目的に応じた環境(走行路面など)に最適化したり、カメラや救急箱など機材を載せることもありますから、昆虫の仕組みをそのまま当てはめてもいいロボットができないとのことでした。一部の企業では形を完全に真似て原理を理解しようとしなかったりもするそうですが。
この話は私にとって、とても励まされるものでした。私はUCBで、大学コミュニティのEducational Technology(「教育工学」とは訳しづらい)利活用を包括的に支えるETSという組織に魅了されました。そして私はいま、その組織の形やシステムを知るだけでなく、それがいつ、なぜ、どのような理由で、何を目指して作られたのかを明らかにすることに焦点を当てています。それは、仮にここで知り得たことをどこかで役立てるとき、形や機能だけをまねるのではなく、その原理やモデル、それが作られた背景を知ることで、異なる環境、新しい状況により意味のある形で適用することができるはずだ、と信じているからです。
違う場所でも、同じようなことが言える。そんな嬉しい体験をした一日でした。休日にも関わらずラボを案内してくれたターシャさん、ありがとうございました。
重田勝介のページ・オープンエデュケーションと教育工学
Katsusuke SHIGETA・Open Education and Educational Technology
2010/02/22
2010/02/11
海外研究へ向けて:お金の使い方
私がこちらでなかなか慣れなかったのは、お金の使い方です。毎日何らかの形でお金の出入りがありますが、いろいろと仕組みが異なります。私の限られた経験から書きますので、不正確な点もあるかもしれません、ご了承下さい。もし間違いなどあれば、教えて頂けますと助かります。
まず最初に、現地で銀行口座を作ります。私が使ったのはBank of Americaです。最近米国では大手銀行ではなくコミュニティバンクを選ぶことがちょっとしたブームになっているようですが、私はATMの多さなど、利便性を考えて大手にしました。ちなみに他社のATMでも手数料(3ドル程度)を支払えば、お金の出し入れは可能です。
銀行口座を作ると、たいていクレジット機能のついたデビットカードが付帯されます。普段の買い物はこれで全て足ります。私は普段20ドル前後しか現金を持ち歩いていません。人とご飯を食べる時など現金が必要な時に限り、ATMからお金を引き出して持ち歩いています。
買い物をするとき、「Credit or Debit?」と聞かれます。私は大抵Debitで払っていますが、Creditでの支払いしか受け付けないお店もあります。支払いの時は、大抵カード専用のパッドが置いてありますからそれを使います。その時、「Cash Backしますか?」と聞かれますが、これは(どうやら)支払の時に同時にお金を口座から引き出し、レジで受け取れるというサービスのようです。私は使ったことはありませんが、使いようによっては便利かもしれません。
このデビットカードにはVISAなどのクレジット機能がついてくるので、こちらでクレジットカードを作る必要は(短期滞在なら)特にないかもしれません。私の友人から、クレジットカードを作ろうとしたけれど審査が通らなかった、との話も聞きました(私と同じJ-1ビザ)。
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日本とのお金のやりとりですが、Bank of Americaの場合、送金に数千円の手数料がかかります。日本での収入や貯金を使いたいときに便利なのが、Moneykitグローバルです。
MONEYKitグローバル|金融商品|MONEYKit - ソニー銀行
http://moneykit.net/visitor/mkgl/index.html
詳しくは上記HPを見て頂きたいのですが、要はソニー銀行の中にドル建て口座を開くと、その預金を海外で引き出して使うことができます。また提供される「Moneykitグローバル・キャッシュカード」を、デビットカードとして買い物に使うことも可能です(但し使えないお店もあります)。
円ドル交換のレートも比較的お得なので、海外に滞在される場合、事前に用意されると便利かもしれません。申し込みからカード受け取りまで数週間かかりますので、早めに手続きをされることをおすすめします。
まず最初に、現地で銀行口座を作ります。私が使ったのはBank of Americaです。最近米国では大手銀行ではなくコミュニティバンクを選ぶことがちょっとしたブームになっているようですが、私はATMの多さなど、利便性を考えて大手にしました。ちなみに他社のATMでも手数料(3ドル程度)を支払えば、お金の出し入れは可能です。
銀行口座を作ると、たいていクレジット機能のついたデビットカードが付帯されます。普段の買い物はこれで全て足ります。私は普段20ドル前後しか現金を持ち歩いていません。人とご飯を食べる時など現金が必要な時に限り、ATMからお金を引き出して持ち歩いています。
買い物をするとき、「Credit or Debit?」と聞かれます。私は大抵Debitで払っていますが、Creditでの支払いしか受け付けないお店もあります。支払いの時は、大抵カード専用のパッドが置いてありますからそれを使います。その時、「Cash Backしますか?」と聞かれますが、これは(どうやら)支払の時に同時にお金を口座から引き出し、レジで受け取れるというサービスのようです。私は使ったことはありませんが、使いようによっては便利かもしれません。
このデビットカードにはVISAなどのクレジット機能がついてくるので、こちらでクレジットカードを作る必要は(短期滞在なら)特にないかもしれません。私の友人から、クレジットカードを作ろうとしたけれど審査が通らなかった、との話も聞きました(私と同じJ-1ビザ)。
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日本とのお金のやりとりですが、Bank of Americaの場合、送金に数千円の手数料がかかります。日本での収入や貯金を使いたいときに便利なのが、Moneykitグローバルです。
MONEYKitグローバル|金融商品|MONEYKit - ソニー銀行
http://moneykit.net/visitor/mkgl/index.html
詳しくは上記HPを見て頂きたいのですが、要はソニー銀行の中にドル建て口座を開くと、その預金を海外で引き出して使うことができます。また提供される「Moneykitグローバル・キャッシュカード」を、デビットカードとして買い物に使うことも可能です(但し使えないお店もあります)。
円ドル交換のレートも比較的お得なので、海外に滞在される場合、事前に用意されると便利かもしれません。申し込みからカード受け取りまで数週間かかりますので、早めに手続きをされることをおすすめします。
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