2009/09/06

At Cal Day20: 休日、モノに魂は宿るかとの問い

土曜日、米国は今日から3連休(月曜日がLabor Day)。やることはいろいろありますが、今日は完全にOFF。部屋を片付け、映画を見て過ごしました。

そのうち一つが「From the Earth to the Moon」。俳優でかつ宇宙オタクでもあるTom Hanksが統括し製作された、HBOのドキュメンタリーシリーズです。実は私も宇宙計画が大好きで、機会あるごとにKenedy Space Centerで書籍やDVDを買い漁っています。全部で12話のストーリが入っていますが、どれも本当にあったエピソードが組み入れてあり、彼のマニアぶりには恐れ入ります。



英語字幕のついた本国版。日本語版と合わせて私は持っています(笑 
出国前、英語の勉強に疲れたときは、これを見て気分転換をしました。

収録されているうちの一話に、月着陸船(Lunar Module:通称LM、時にLunar Excursion Module:LEMとも呼ばれる)を開発した米Grumman社(現Northrop Grumman)のエピソードがあります。

20090905.jpg
Kennedy Space Centerに展示されているLEM。(ほぼ)本物。

LMの開発はその複雑さのため、アポロ計画の一部を変更したほどに大変難航しました。その開発責任者、Tom Kellyが、完成したLMをNASAに引き渡す時の言葉がとても印象的です。
長文ですが下に引用します。研究のため、仕事のため、さまざまな「ものづくり」に関わる方々には、心に響く一節なのではないでしょうか。
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To some people, that might sound like I'm stretching the point.
A LEM is not a child, it's a machine, and a machine doesn't have a soul.
We may yell at our toasters and give a name our cars, but in the end even a LEM is just a collection of wires.. and circuits and nuts and bolts.
I don't know. I think each LEM does have a soul. It's a soul of all the people who built her, designed her, first dreamed of her...
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( By Tom Kelly, The Project Engineer, Engineering Manager and Deputy Program Manager for Grumman Aircraft's Apollo Lunar Module )