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このサイトは重田勝介の個人サイトです。主に日々の活動について紹介しています。重田は教育工学とオープンエデュケーションの研究者で、北海道大学に勤務しています。詳しいプロフィールこちら
Katsusuke Shigeta Ph.D (Human Sciences at Osaka University) , a researcher conducting educational technology & open education research at Hokkaido University, Japan.

2009/08/27

At Cal Day11: LMSのbSpaceとそのサポート体制

昨日に引き続き、bSpaceのワークショップに参加+お手伝い。今日はなぜか参加者が一人しかおらず、ほとんどPersonal Consultationだったが、満足して帰っていったのでよかった。昨日のワークショップは"Getting Started in bSpace"という初心者向けの、今日のワークショップは"Refresher for Course Sites"というこれまで使っている人向けのもの。

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ワークショップの様子。昨日は満員、今日はなぜか一人。

bSpaceは、オープンソースソフトウェアのLMSであるSakaiをベースにUCBで開発されたLMSです。Blackboardなどと比較して、Sakai/bSpaceはコラボレーションツールとしての機能をコアに開発している点が特徴とのこと。
私が使ったことのある他のLMSと比較して、bSpaceはカスタマイズ性がより高い印象です。例えば非常に単純な話だと、フォーラムやメッセージ、ライブチャットなど20種類程度ある機能の多くがデフォルトでOFFになっていて、自分の使うものだけONにして使う仕組みになっています。すなわちデフォルトの機能は絞っておき、利用者のニーズに合うものだけ付け加える、という見せ方にしているということです。

UCBは大学でのID管理が一元化されていて、教員も学生も私のような客員研究員も、CalNetIDというカードを持たされます。このIDで学内で物を買い(デポジットを入れる)、学内全域に張り巡らされた無線LANにアクセスし、bSpaceにもこのアカウントで入ります。

私が現在知り得た限り、bSpaceは5人の職員でサポートされ、そのうち2人はInstructional Designer、3人はロジスティクス担当です。ID担当の1人はMaster Degreeを持っており、もう一人は現在勉強中とのこと。Master Degreeを持っている担当者は機能追加のためのコーディング・Sakaiへの機能追加をしているようです。その5人が、bSpaceの開発・サポート・ワークショップを担っています。加えてETSにはUser Interface (UX)と呼ばれるチームがあり、bSpaceのデザインをそのチームと協同して進めています。UXについてはまだ分からないことが多いので、引き続き調査の予定です。

日本でも、特に私大を中心にこのような体制がとられつつあります。UCBの特徴は、学内で仕様策定に留まらず、開発・サポートまで一貫して進めていることでしょう。
今私はbSpaceのオフィスに居候させてもらっているのですが、ひっきりなしにサポートの電話がかかってきます。その相手はほとんどGSI(大学院生で講義をする人)で、オフィスでは「GSI"ing"(GSIへのサポート、という意味か)を正式に言葉として登録すべきだね」と言われる位、忙しくて賑やかな職場です。でもみなさん明るく仕事をしています。素晴らしいです。