2009/04/08

なじまないのも有意義

今日は朝から花粉が多いのか、鼻がむずむずします。東京に出てきてから、私も嫁さんも花粉症がひどくなったので、先月に空気清浄機を買いました。思うに花粉の差だけでなく、関西と比べて空気が乾燥していて、部屋の中でも花粉が舞いやすいのではと思い、加湿機能付きを選びました。おかげで最近、症状も多少ましになったようです。加湿機能は常にONなので、シーズンが終わらないうちに、加湿機能を切って比較実験をしてみましょう(嫁さんは反対でしょうが)

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私の友人の仕事場に出入りしている学生さんから、興味深い話を聞きました。彼女は建築家を目指しているのですが、そのきっかけは高校時代にあったそうです。その高校はいわゆるSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)で、遺伝子ゲノムをひたすら解析する理科の授業を受けていました。彼女はその経験から、「もっと身近で分かりやすく、世の役に立つ仕事をしたい」と感じ、建築を志すようになったと話していました。
彼女はSSHでの学びは無駄ではなかった、と考えています。確かに、その高校で生物学者になる道は選びませんでしたが、それを通して彼女は彼女の「好み」を意識しました。授業そのものは、今の彼女の目標に直接役立っていないかもしれません。しかしその経験から、彼女は自分の方向性を見いだしたのです。

もしあなたが、今いる環境は「自分の場所」ではないと感じ、別の道を選ぼうとしているとしても、その経験は、そこに長く居続けたいと思っている人にとってと同じくらい、意味があるのかもしれません。それは決して時間の浪費ではなく、進む道を探すための一つのプロセスだったとも言えます。やりなおすことは、いつからだってできるのですから。