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このサイトは重田勝介の個人サイトです。主に日々の活動について紹介しています。重田は教育工学とオープンエデュケーションの研究者で、北海道大学に勤務しています。詳しいプロフィールこちら
Katsusuke Shigeta Ph.D (Human Sciences at Osaka University) , a researcher conducting educational technology & open education research at Hokkaido University, Japan.

2008/08/02

ひかりTV

我が家は地上波チャンネル以外のテレビを、ケーブルテレビではなく、インターネット回線を使ったサービスで見ている。
これまでオンデマンドTVというサービスだったが、先月他社のものと統合され、ひかりTVという名になった。先日新しい映像を視聴するSTB(セットトップボックス)が送られてきた。

ひかりTV
http://www.hikaritv.net/

この手のサービス、そしてSTBにはちょっとした思い出がある。
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大阪大学で修士課程にいた頃、某通信業者とネットワーク映像伝送の共同研究をしていた。
この時使ったデバイスこそ、このSTBの元祖と言えるものであった。
単純に映像を受け側にストリーミングするだけの端末であったが、非常に性能のいいコーデックを持ったチップが搭載され、数MbpsのMPEG-2映像を遅延少なく伝送でき、感心したものだった。

当時彼らはこの端末を高画質のテレビ会議システムのソリューションとして使おうとしていた。
しかしご存知の通り、SkypeやiChatなど、用に供するには充分のビデオチャットはPCで使え、より高性能なテレビ会議システムはPolycomなど既に競合がいた(この端末はNAT越えができないという泣き所があった)。
正直、その分野への参入は厳しいなぁと思った記憶がある。
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結局彼らは、NAT越えの問題を自前のIPv6通信網に載せることで解決し、テレビ会議ではなく映像伝送デバイスとして世に出した。
コーデックはH.264になり、当時D2端子だったのがHDMIになり、HDにも対応した(最大ビットレートは8Mbpsとのことで、当時と変わっていない)。

ニーズと技術の変化にうまく対応し、世に出たソリューション。
一方、当時私がそのSTBと合わせて研究していた映像対話システムは、まだまだ研究ベース、マイナである。見習って頑張りたいものです。