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このサイトは重田勝介の個人サイトです。主に日々の活動について紹介しています。重田は教育工学とオープンエデュケーションの研究者で、北海道大学に勤務しています。詳しいプロフィールこちら
Katsusuke Shigeta Ph.D (Human Sciences at Osaka University) , a researcher conducting educational technology & open education research at Hokkaido University, Japan.

2008/07/10

ED-MEDIA2008に参加

先週ウィーンで開かれたED-MEDIA2008に参加しました。
私は「東大ナビ」関連で、同僚先輩のみなさんもそれぞれ発表。移動日含めて一週間、長い長い出張でした。



海外での発表は先日大連で経験済みでしたが、国際学会は初めてのため緊張しました。
表に出さないようにしていたのですが、何人かに発表数時間前(珍しく?)無口になっていたらしく、発表終了後に指摘され…はは(^^;


今回はモバイル系の発表やポスターを中心に見学しました。いくつかご紹介します。



お茶の水大学・刑部先生らのポスター発表。
モバイルPCを使い、幼稚園での子どもの様子を先生同士・参与者とReflectionできる写真や音声・コメントを残せるシステムです。
その場で簡易にに写真に付随するコメントを音やテキストで残せるよう、工夫がされていました。
他の発表含めて、記録にアノテーションをいかに付随させるか、をテーマにした研究がいくつか見られました。教材にしても授業記録にしても、残すメディアがリッチになるほど、後の振り返りや整理のトリガーとなる情報付与の工夫が求められます。



携帯電話の二次元バーコードを使い教材や標本の音声解説を提供するソリューション。
QRコードと同様のものを使っているようです。話を聞いてみると、海外でも使われ始めているとの事。海外ではMaxicodeなど他種のバーコードが主流かと思っていました。



他のセッションでもモバイル・Podcast利用の研究を中心に聞きました。
一つPodcastingをBlended learningに活用した実践の発表で、レクチャーの復習や自己学習のツールとしてPC視聴とPodcastingを比較して、学生にはPCの方が満足度が高かった、というある意味ネガティブな結果が報告されていました。パワーポイントなどスライドが含まれた教材だったため、小さな画面では見にくいなどのコメントが寄せられたそうです。
私は日頃より、オフィスで制作しているUT OCWなどのビデオコンテンツをiPodで見ていますが、スライドの見にくさは大変厄介な問題です。文字サイズを必ず一定以上にするなどガイドラインを作って制作していますが、解像度・画面サイズの小ささを回避するのは至難の業です。


モバイルな教材の持つ意味とはなんでしょう?
発表者は口を揃えて「iPhone/iPod touchが広まったら革新的な教材ができるね!」と将来を語っていましたが、そろそろデバイス依存でなく、モバイルを生かす環境や理論的な裏付けをベースに、何かできたらいいですね。
-- 意味とは探すのではなく、与えるものである -- と。