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このサイトは重田勝介の個人サイトです。主に日々の活動について紹介しています。重田は教育工学とオープンエデュケーションの研究者で、北海道大学に勤務しています。詳しいプロフィールこちら
Katsusuke Shigeta Ph.D (Human Sciences at Osaka University) , a researcher conducting educational technology & open education research at Hokkaido University, Japan.

2008/04/27

OCWのこれから--Open Education Conference 2008に参加

木曜日から中国・大連にてOpen Education Conference 2008に参加しています。

Open Education Conference 2008@dalian, China
http://www.core.org.cn/en/conferences/dalian_2008/index.htm



このカンファレンスは、OpenCourseWareを推進するOCW Consortiumと、中国でOCWやOER(Open Education Resources--CourseWareに留まらない教育リソース)を推進するCOREとの共催です。

OCWC(OpenCourseWare Consortium)
http://www.ocwconsortium.org/

CORE(China Open Resources for Education):english
http://www.core.org.cn/en/


私は、職場で推進しているプロジェクトを紹介しました。
当初の予定では通常セッションでの発表のはずが、着いてみるとなぜかパネルディスカッションのパネラーに私の名前が…。
英語でのプレゼンも始めてだったのでかなり心配しましたが、結果的にはアットホームなパネルとなり、ま、なんとかなりました。やれやれ。いい経験をしました。

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ご存知の通り、世界中の多くの高等教育機関で、教育リソースのネット公開が進んでいます。
ここ数年で急激にその流れが進み、現在次のステップが模索されています。このカンファレンスで、その行き先のいくつかが垣間見えました。

一つは、OCWをベースとした"Virtual University"を生み出す方向です。
特に米国の一部の大学で、コースウェアはこれまで通り無償で提供する一方、テストやユーザサポート、単位認定(!)を付加的なサービスと位置づけ課金し、その収入で取り組みを継続的に支えようとする動きや提案が見受けられました。

もう一つは、OCWを素材と位置づけ「リユース」して生かす方向です。
コースウェアはカリキュラム全体の構造を知り一つの単元を連続的に学習するには大変有用ですが、特定層のユーザに特化した弱点の補強など、より個別のニーズにあった教材としては手に余ることもあります。
これをOCWを教員用の教材として再利用に取り組み、数多くの失敗や挫折を通じて知り得た知見が、発表されました。米国カリフォルニア大アーバイン校の取り組みです。
数々の発表の中でも、大変地に足の着いた話を聞けました。今後も、要注目です。

University of California, Irvine Extension Center
http://unex.uci.edu/

University of California, Irvine OpenCourseWare
http://ocw.uci.edu/

よい教材とは、常にspecificなもの。これが私の信条です。
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学会は海岸にほど近いホテルで開かれました。開発著しいベイサイドエリア、といった雰囲気です。
残念ながら、「大連慕情」の世界には出会えませんでした。

明日、東京に戻ります。